宇宙誕生の神秘

宇宙誕生「ビッグバン」に迫る

宇宙はビッグバンによって誕生したという説が有力視されているが、何もない「無」の状態からなぜそのような大爆発が起きるのか?
一般に言われるビッグバンは、顕微鏡で見てやっと見えるかどうかの物凄く小さな点からはじまり、数億分の1秒もの間に光の速度の数億倍ものスピードであっという間に膨張したという。
そんな事が実際に起こりうるのだろうか?
宇宙誕生時に大量に生成された素粒子群の中には、たしかに光の速度を超えて移動する物質があるとされていた。
ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏がカミオカンデでとらえたニュートリノである。
ところが、名古屋大等の研究チームによる再実験で、「超高速」は撤回された。
アインシュタインの相対性理論では、全ての物質は光の速さを超えられないとする法則があり、ニュートリノの「超高速」のニュースは世界を震撼させるものとなったが、再実験による撤回で事態は終息した。

宇宙は複数存在するという理論
ここ最近にきて、宇宙は複数存在するという説が脚光を浴びている。
宇宙を「ブドウの房」に見立てた記事を以前に見た事があるが、その記事によればたしかこうだった。
宇宙はブドウの実で、房にははじめから実がなっているわけではなく、枝分かれした先に新たな実がなる。
実はなる前の枝先は「無」であるが、その先を見れば房があり木があるわけだ。
つまり、ブドウのに実が誕生して当たり前の環境が、ブドウの房には揃っており、宇宙もそう考えるとなるほどと思ってしまう。
これは、ビッグバン誕生以前にはじまったとされる、「ゆらぎ」についても一つの仮説を連想させる。
「ゆらぎ」とは、簡単に言えばお湯が沸騰すると泡がたつが、その泡一つ一つがそれぞれの宇宙を構成したとする考えである。
この泡とブドウの実を重ね合わせれば、なんとなくだが宇宙誕生のイメージが湧くのではないだろうか?
もちろん、正しいかどうかは別の話だが…

5次元の世界
我々が済む世界は三次元とされている。
三次元とは平面(二次元)に高さという空間を持つ世界だ。
そこに「時間」を加えると四次元となる。
我々の住む世界には「時間」も存在するわけだから、実際は四次元だと主張する人もいるが、残念ながら人は時間と時間の間を移動する事ができないので、三次元が正解といえるだろう。
もし、この世にタイムマシーンが存在すれば、それは間違いなく四次元の世界という事になるが、この議論になると母親殺しのパラドックスになってしまうので割愛する。
では、五次元の世界とはどういった空間なのだろうか?
現在考えられるものとして、二つの候補がある。
一つはブラックホールの中、もう一つは複数の宇宙と宇宙を繋ぐトンネルのような空間だという説だ。
このトンネルこそ、ブラックホールの入り口と出口だという説もあるが、現代の科学ではこれらを証明する事は難しいだろう。

宇宙には不思議な空間や現象が数多く存在する。
当サイトでは、様々な宇宙の不思議を取り上げていく。
宇宙の神秘について少しでも多くの人が興味を持って頂ければ幸いである。